農業を始めるのに最適な年齢は?新規就農者のデータから徹底解説!

じゅん
じゅん

農業を始めたいと思ったんだけど今41歳、大丈夫かなぁ?

この記事では農業を始めたい全ての人に、農業を始めるにあたって気になる年齢のお話を記事いたしました。

(筆者が農業を始めたいと思ったのは約2年くらい前の当時41歳の時です。)

記事を読むと以下の事がわかります。

  • 農業を始めるのに最適な年齢
  • 日本で農業を始める人の実際の年齢分布(農水省データを見やすく)
  • 年齢別での始め方の違い
  • 年齢による制限
  • 年齢別のメリット、デメリット
目次

農業を始めるのに最適な年齢は?

農業を始めるのに最適な年齢は?

結論から言いますと農業を始めるのに最適な年齢はありません

始めたいと思った時があなたにとっての最適な年齢です。

それを言ってしまうと、もうこの記事を読む必要はなくなってしまいますか?

いえ、根拠が必要なはずです。

そこで、農業を始めるのにあたってなぜ始めたいと思った時が最適な年齢なのか?について説明をしていきますね。

日本で農業を始める人の年齢データ

日本で農業を始める人の年齢データ

まずは実際日本で農業を始める人たちの年齢統計を見てみましょう。

農林水産省(以下農水省)に就農者に関する統計データがあります。

それによると、新規で農業を始める人の年齢はなんと、その約65%が50歳以上なのです。

50歳といえば現代の社会ではまだまだ働きざかりとはいえ、会社員であればそのキャリアの後半に既に入っている歳ですよね。

予想以上に日本で農業を始める人の年齢が高いことがデータからはわかります。

ただし、新規就農者の内訳を見てみると少し違った様子が見えてきます。

農水省は新規就農者を以下の3種類に別けております。

トグルボックス内容

トグルボックス内容

新規自営農業就農者

家族が農家の人がその経営に新たに参入したり、引き継いだ人

新規雇用就農者

農業法人等に雇用されて新たに農業に従事することとなった人

新規参入者

全くの新規で農業に参入し自営で農業を始める人

上記は農水省の定義を簡単に説明したものですが、更に簡単に説明いたしますと

  • 家が農家の人が親を手伝ったり、後を継ぐ場合
  • 農業をやっている会社等に就職をする場合
  • 個人事業主などとして自分で農業を全くの新規で始める場合

となります。

この3つに別ける意味は以下のデータを見ていくと良くわかると思います。

新規就農者が農業を始める年齢(49歳以下と50歳以上のデータ)

日本で農業を始める人の年齢データ

まずは、就農時の年齢を49歳以下と50歳以上で別けた場合のデータです。

親元の農業を引き継ぐなどの新規自営農業就農者の場合だけ、圧倒的に50歳以上が多いですね。

その割合は全体での割合である65%を大きく上回る77%近い数字です。

一方、一定数はいるものの農業法人に就職する新規雇用者や、自分で始める新規参入者に関しては50歳以上は27~28%前後と3割を切る数字になっております。

このデータから読み取れるのは

  • 新規就農者の8割近くは家族が農業をやっている人である
  • 新規就農者の8割を占める新規自営農業就農者は初め農業以外の職業につき、その後50歳を超えてから就農する事が多い         (若いうちから家業の農家を引き継ぐ人は2割前後)
  • 家族が農業をやっていない人が農業を始める場合は49歳以下で始める割合が多く7割前後である。
じゅん
じゅん

農業を継ぐ人は50歳以上、継がないで新規に始める人は49歳以下が多いんです。

個人的見解ですが、統計からは親が高齢となり、農作業が厳しくなる中、家を出て働いていた子供がサラリーマンなどを辞めて農家を継ぐ人が多いと推測されます。

また親が農業をやっている場合は土地、農業機械や設備、人脈、商流などの資産がありますので、それを引き継ぐ事でハード面、ソフト面もハードルが低いようです。

技術なども親と一緒にやりながら教わる事が出来ることを考えると、50歳を超えてからの就農でも新規で参入する人よりはハードルが相当低いというのが実態ではないでしょうか?

一方、家族などが農業をやっていない人の場合は全てゼロからのスタートです。

法人等に就職をする場合はある程度の年齢制限は致し方ありませんので20代、次に30代が多くなります。

会社組織として教育をしながら技術習得を長期にわたってしてもらう前提を考えると当然です。

これが新規参入となると若ければ良いという話にはなりません。

農業を始めるにはそれなりの資金が必要です。

栽培する作物、使う設備や機械によって当然その額は変わりますが、技術習得までの期間の生活費なども考えると、ある程度の資金の準備が出来ている30代や40代の割合が増えます。

以下に、農水省の更に細かいデートをグラフ化した数値を示します。

新規就農者が農業を始める年齢(年齢別詳細)

新規就農者が農業を始める年齢(年齢別詳細)

新規就農者全体に関しては上でも記載したとおり、その65%が50歳以上なのですが、さらに細かくみますと実は60歳以上が半分以上という事がわかります。

こうしてみると49歳以下の就農者の割合は20%程度とわかります。

こちらのデータもショッキングですね。

29歳以下で家族の農業を継ぐ人の割合はたったの5%という事がわかります。

39歳以下と合わせても13%と10人に1人程度です。

その約9割は40歳以上になってから家を継ぐという実態です。

これはあくまで継いだ場合の年齢ですので、継がない人の事を考えると日本の農業の厳しい実態が浮き彫りになります。

※農業人口は2020年841万人で、2000年の1,346万人と比べると約4割減っている

新規雇用者はその年齢分布が広くバランスが良いですね。

また若い年齢層が多く、農業法人等が若い層を長期育成していく姿勢が反映されているものと思われます。

一方、40歳を超える年齢も45%程度おり、違うキャリアからの中途での転職などの間口にもなっている状況です。

新規参入者には30~40代が5割以上を占めます。

これはやはり新規参入者独特の資金面でのハードルがそれなりにあり、他の職業である程度の蓄えをしてから就農をする30~40歳代の人が多いと考えられます。

60歳以上の年齢での新規参入は会社員を定年退職もしくは早期退職し退職金を元に新たな人生を踏み出す方々でしょう。

一方20歳代の若者も一定数いるのは、国や自治体による補助政策により就農資金面である程度のサポートが受けられることが反映されていると思われます。

統計データの記事が長くなってしまいましたが、本気で就農を目指している人は現在の実際の日本の就農状況を知る事は必ず役に立つと思い書かせていただきました。

まとめますと以下の事が言えると思います。

  • 新規就農者は65%が50歳、60歳以上が半分を超える
  • 29歳以下で家族の農業を継ぐ人の割合5%、39歳以下と合わせて13%
  • 新規雇用就農者は若い人29歳以下の若い人も多く39歳以下となると55%近く
  • 新規参入者は30歳以上49歳以下の割合が多い
じゅん
じゅん

1.家業を継ぐ人はある程度高齢になってからの就農が多く、若い人は少ない。

2.就職先として農業を選ぶ人は若い人も多い

3.新規で自分で参入する場合はある程度資金のある中年の人が多い

という事がわかりますね!!

農業の年齢別での始め方の違い

農業の年齢別での始め方の違い

次に説明させていただきますので上記の日本の年齢別の新規就農者の実態を踏まえ、どのように始めるべきか?という事を紐解いていきましょう。

データが基本的には正しい就農の仕方を示しているのでしょうか?

結論から言いますとデータは正しいです。

データは嘘をつきません。

なので統計データを参考に自分にあった方法で就農をするのがベストの選択である可能性が高いです。

ここでは家業を継いで農業をやる場合は除かせていただきたいと思います。

それは家業を継ぐ場合は農業をやるための好条件がほぼ揃っており、正直本人の意思でいつ就農しても正解だと思うからです。

一方、家族が農業に従事していない人が農業を始める場合はそれなりのハードルが出てくるからです。

そのハードルを踏まえた上で、後は個々の判断で選んでいく必要があります。

10~20代の農業の始め方

10~20代の農業の始め方

10~20代で農業を始める場合は農業法人等への就職が良いでしょう。

10~20代で新規就農する場合、その若さもあり選択筋は無限にあると思います。

若くして始めれば技術を磨く時間の余裕は当然年上の人よりあるからです。

ただし、データから読み取れるとおり農業法人などに就職をする人の割合が多いです。

資金に余裕のない若い層の人が就農を目指すのには農業法人の方が安定した収入を得られて良いからです。

自分で事業をしたい人は農業法人で技術を習得しながら資金を貯めて将来的に独立する事も可能です。

一方、始めから自分で農業に新規参入をする場合は資金を準備する必要性があり中々厳しい状況が見込まれます。

国や自治体の補助があるとはいえ、就農資金には足りなく収入が安定するまでの数年間は生活するので精一杯というのが実態です。

中には就農資金ほとんどなしで、いきなり新規参入する強者もいるようですが、その後上手くいかずに農業から離れる人も多いのが現状です。

農水省の統計データによると新規就農者の約3割に当たる人は5年以内に農業をやめているのです。

残念ながら、そのような状況を踏まえ国や自治体の補助金についても年々その審査の基準が厳しくなってきております。

じゅん
じゅん

若い人が就農する場合は農業法人などに就職をするのが良い選択筋ですね。

独立をしたい場合は技術を学びながら資金を貯めてからするのが良いと思います。

30~40代の農業の始め方

30~40代の農業の始め方

30~40代で農業を始める人は新規参入を選ぶのが良いです。

30~40代はデータから見ても新規雇用就農者及び新規参入者両方にその分布が大きく最大勢力です。

ある意味、一番就農をするのに選択筋が豊富で且つ自由があります。

ただし40代中盤以降になると農業法人での就職は制約が出てくるところもあるようです。

一方、この年代で農業を志す場合は若い層の人よりもある程度の資金があると想定されます。

なので、この年代の強みである資金力を活かして新規参入を選ぶ人が多いです。

農業法人を選んだ人の場合、中にはサラリーマンの上下関係などが嫌で農業を目指したのに結局会社員時代と変わらないなんて事もあるようです。

また法人に未経験で雇用される場合は現在の収入より高くなることは稀と考えられます。

従った就農資金を貯めながら技術を磨くという選択筋と既存の仕事で早く資金を貯めて、就農するという事の比較をする必要があります。

個人的には後者の方が賢明な方法かと考えております。

また昨今の農業は栽培だけをしていれば良いというわけではなくなってきております。

なので農業をやるのに営業力、マーケティングなどの知識をもっている方は、そのスキルを更に磨いて農業にどう活かせるか考えながら就農準備をすると良いでしょう。

ちなみに新規参入者については国や自治体の補助があると記載いたしましたが、それは資金面だけでなく、技術習得に関しても里親制度や研修制度などを通じて行われます。

なので自分で農業を始めるというのは、そのような制度の元、行われる1~2年程度の研修の後に就農をすることです。

じゅん
じゅん

30~40代はその資金力を活かして、新規参入者として農業を始めるのが良いでしょう。

50代以降の農業の始め方

50代以降の農業の始め方

50代で農業を始めようと思う人の考えとしては、早期でのリタイヤあるいは定年退職後にある程度の収入を得ながら生活をしていく手段としての新規就農が多いのではないでしょうか?

その場合は主の目的からの選択となります。

収入は当然必要条件ではあると思いますが、それは法人への就職でも、個人で始める場合でもある程度は得られることが想定されます。

それ以上にどういった農業をしたいのか?

今後どうやって生活をしていきたいのか?

このようなことから就農方法の選択をすれば良いと思います。

いずれにしろ、最初の1~2年は人から教わりながら農業を学ぶ必要があります。

先々自分でやっていきたいのか?

それとも仲間と一緒に作業をしながら農業をやっていきたいのか?

など人それぞれの好みに合わせて選びましょう。

じゅん
じゅん

50代以降は資金もあるはずだし、職業としてよりも、どういった人生を歩んでいきたいかによって選べな良いのではないでしょうか?

なので比較的自由。

ただし、農業法人への就職は限定されるでしょう。

結論:農業を始めるのに年齢は関係ない

結論:農業を始めるのに年齢は関係ない

長々と記事を書いてきましたが、結論としては農業を始めるのに年齢は関係ないという事です。

その年代にあった就農方法があります。

まとめますと

  • 若い人は農業法人等に就職するのがオススメ
  • 30~40代の人は新規参入で自分で始めるのが良い
  • 50代以降は今後の生き方に合わせての選択をすれば良い

とは言え、そのハードルを物ともせず超えていく人はおりますので、あまり年齢に拘らず、自分のやりたい方法に向けて進むのが良いという当たり前の結論になりました。

ただ少しは自分の方向性を考える上で役に立ってくれれば幸いです。

それと、一つだけ当たり前のようで皆が皆出来ていない事は準備です。

特に自分で農業を開始する人は、初年度の必要資金は平均569万円と全国新規就農相談センターが新規就農者に行ったアンケート結果があります。

これは設備や経営費用(411万円)などの他、生活費(159万)も含めての額です。

2年目の費用は含まれておりません。

またこれは開始後の話ですので、研修中の2年間は含みません。

どの程度の資金があった方が良いかの目安です。

これに国や自治体の補助である程度補填するというのがベストですが、それに頼らなくても問題ないくらいは準備をするのが良いでしょう。

補助金制度について詳しくは別記事で書いていきます。

なんか脅すような最後になってしまいましたが、これは自分への戒めでもあります。

40代の自分は準備をしっかりとして、就農に望みます。

農業は魅力的な仕事だと自分は信じておりますので、しっかりと準備をして農業を開始出来る人が増える事を望んでおります。

一緒に研鑽しあえる仲間が増えると嬉しいです。

ちなみに未経験で農業を始めたい方は下記記事もご参考まで

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それではどこかで、またお会いしましょう‼

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この記事を書いた人

現在東京で働く外資系営業の40代サラリーマンです。
長野の魅力に取りつかれ、そこでの就農を目指して農家のお手伝い、家庭菜園等、農業に少しでも慣れようと日々奮闘中しております。
たまに長野の農業体験などにも出没するとの噂。
就農準備でお金を貯めるために投資、貯金にも勤しんでいて、最近ケチになったともっぱらの評判です(泣)。
未だ、何を作りたいかも決められていない状態ですが、リンゴやぶどうに興味があります。ただ剪定の本を読んでその奥深さと難しさにビビり少し躊躇している?
農業関係の情報や自分なりに発見/体験した就農するための参考情報、お役立ち情報など発信していければと考えております。
いろいろな人と繋がりをもって楽しく人生を送るのが目標です。

予定無しで行く身軽なバックパッカー旅が好きですが、最近は諸事情あってあまり行けてません。でも機会は虎視眈々と窺っております。
また趣味の登山についてもアップしていきたいです。

趣味:旅、登山、読書、料理、お酒、温泉/銭湯巡り、なんちゃってDIY
好きな作家:沢木耕太郎、浅田次郎、水野良、山崎豊子、司馬遼太郎、高野秀行、帚木蓬生、大崎善生
好きな漫画家:浦沢直樹、井上雄彦、尾田栄一郎
好きな漫画:マスターキートン、MONSTER、スラムダンク、ワンピース
好きな食べ物:カレーライス
好きな飲み物:お酒全般

出来れば古民家を改修して住みたい。

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